高年齢求職者給付金について
高年齢求職者給付金は、簡単にいうと65歳以降の失業保険です
高年齢求職者給付金をもらうには、いくつかの条件を満たしている必要があります。
条件1:離職時に雇用保険に加入している65歳以上の者であること
条件2:離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上あること
条件3:失業の状態にあること
高年齢求職者給付金と失業保険の基本手当には下表のような違いがあります
共通しているのは、就職したいという意思がありいつでも就職できる状況にあることです
また、離職後最初にハローワークへ来所して求職の申込みを行い受給資格者であることの確認を受けた日から、失業の状態にあった日が通算して7日間経過していること(この期間はアルバイトを含め就労できません)
困っていると頼まれて善意でアルバイトをしても就労していたとみなされますし虚偽の申告はできません
また、 高年齢求職者給付金 は、
○高年齢求職者給付金と年金については、両方同時に受給(併給)することができます
○70歳定年の会社で定年前に退職した場合も受給することができます
○高年齢求職者給付金については、条件を満たす場合には何度でももらうことができます。
詳しくはハローワークの窓口にお問い合わせください
人事評価エラーとは
人事評価エラーとは、評価する立場の人間が自身の思考や価値観に左右され、誤った評価をすることです
就職相談室でもこのような相談が寄せられます
人が人を評価する以上、基準の不明確さなどから人事評価エラーが生まれてきます
では具体的にどのようなものがあるのでしょうか
ハロー効果 | 評価対象者の目立つ特徴に影響を受けて、ほかの評価項目も同様に引っ張られてしまうこと halo(光)を意味し光に目がくらみ、正しい評価ができなくなること |
中心化傾向 | 被評価者のスキルや意欲にかかわらず、評価の中間値をつけてしまうこと |
寛大化傾向 | 評価結果が実際より甘くなるエラー |
逆算化傾向 | 先に評価結果を決めたあとに、辻褄が合うよう調整すること |
論理誤差 | 事実とは関係なく評価者の憶測などによって評価をくだすエラー |
対比誤差 | 評価者が自身の能力などと被評価者を比較し、評価をつけるエラー |
親近効果 | 共通点がある人に対して評価が甘くなるエラー |
アンカリング | 最初の印象によって、評価結果が影響されるエラー、アンカは船の錨のこと 部下の自己評価がアンカーになり同じ評価をつけるようなエラー |
人事評価エラーを無くすためには、複数評価者による評価や具体的目標に基づいて評価すること明確な評価基準を設定するなどが良く上げられますが
人事評価エラーは誰にでも起こりうると認識することが重要だと言われています
働いている人の士気が下がらないように、人事評価を出来るだけ客観的に行うことが求められると思います
師走です!
今年最後の学びなおし、来年最初の学び初めにぴったりな講座です
JALの皆さんから学べる機会はめったにないかも
お申し込みは下記のQRコード
もしくはこちらのURLからhttps://forms.gle/irygVcmJD1LC7SBE8
詳細は下記の資料をご覧ください
ナラティブ・アプローチ
11月25日に、リモートでナラティブアプローチのセミナーを受講しました
カナダのカウンセリング心理学部のラリーコクランが1990年代にキャリア分野にナラティブ・アプローチを導入した先駆者だと言われています
ナラティブとは「物語」、自己理解の支援や未来の人生を描くための意思決定支援に役立つ手法として用いられています
導入者のラリー・コクランは、私たちキャリアコンサルタントに対して以下のような文章を出しています
人の未来を描く支援を行うことが、キャリアカウンセラーの使命である。
キャリアカウンセリングの目的は、クライエントの未来をデザインすることを支援することである
だが、未来は誰も実際に体験していない。したがって、未来のシナリオを創造する。そして、自分の未来に積極的、主体的にかかわり、未来を創造する主体者になることが大切である
物語を想像することが、人生の意味を紡ぎだす最善の方法である。
本セミナーの演習としてまず過去を振り返りました
自分の伝記を書くように依頼されたらどのようなタイトルをつけ、どのような章立てをするか
伝記(過去の振り返り)が終わったら次は未来を描く
次章の始まり
次の節目
人生の終わり
このワークをしてみてわかったことは、過去は整理しやすいが未来は描きにくい
自分の体感したこの感覚を忘れないように相談者と向き合っていきたいと思います
調整する仕事
仕事がうまく回らない!トラブルばかり起こるときには
『調整すること』について考えてみたらどうでしょうか
仕事をするうえで、一人で完結する仕事はほぼないと思います
誰かから依頼されて誰かにアウトプットをする必要があります
そして人が絡む以上、そこには様々な利害関係が存在するため調整が必須になります
機械的に、クラウドで情報を共有する、社内サーバーで情報を共有することはできると思いますが
それは情報共有であって調整ではありません
調整を上手くするためには相手の考えや利害を聞き出し、内容を分析したうえで自分の考えを伝えて妥協点を探る必要があります
調整の仕事で得られるスキル以下の通りだと言われています
★傾聴力
★分析力
★プレゼンテーション力
★折衝力
★根気
ではどうすれば社内調整がうまく行くようになるのでしょうか
★キーパーソンを見つける
★相談ベースで相手の考えを聞き出す
★Win-Winの関係を目指して妥協点を探る
★情報共有は迅速かつこまめに
★上司をうまく使う
学生時代にできることがあるでしょうか
出来るだけたくさんの人と会話をしましょう
子どものころであれば
言い争ったり喧嘩して仲直りまでがワンセットかも
子どものころからたくさんの経験を積んでいたほうが良いと思います
11月は「人材開発促進月間」です
「人材開発促進月間」と「技能の日」について
昭和45年11月に「技能五輪国際大会」がアジアで初めて日本で開催されたことを記念して、11月を「人材開発促進月間」、開会式が行われた11月10日を「技能の日」と定めているそうです
厚生労働省から スキルアップを 目指す労働者や 、 人材開発を進める事業主に対する支援策をまとめたリーフレットが公表されています
スキルアップを 目指す労働者 向けリーフレット
「あなたのスキルアップやキャリア形成を支援します!」人材開発を進める事業主に対する支援策 をまとめたリーフレット
「『人材開発支援策』のご案内自分に合ったスキルアップ見つかりましたか
ジョブカード制度について
ジョブカードはこれまでの自分とこれからの自分のを見つけるために適したツールです
作成したジョブカードを使って応募書類の基本形まで作成することができます
キャリアコンサルタントの講習会でジョブカードオンライン化され活用しやすくなるというのはたびたび聞いてきましたがついにできたようです
https://www.job-card.mhlw.go.jp/
就職相談室では積極的にジョブカードを活用しています
ジョブ・カード作成支援ソフトウェアをダウンロードしていますのでそのツールを用いて応募書類まで作成します
就職相談室がジョブカードを活用しているのには理由があります
①職歴を振り返りやすい
これまでどのような職業についてきたかまたそこで何を得てきたか整理することができます
日本人は自分のことを認めるのが苦手ですが、思い出しながら必ず埋めてもらっています
②応募書類がエクセルで排出される
昔は、履歴書は手書き、職務経歴書はパソコンでと言われてきました
今もそうされている支援機関は多いと思います
手書きだと一言一句書き間違えないということに神経がとられ、内容に拘ることが難しくなります
一字でも間違えたら初めから書き直しですから
③応募書類を自分の強みに合わせてカスタマイズできる
エクセルで排出されるので相談者に合わせて構成を変えることができます
④面接に活かせる
ジョブカードで今の自分をしっかり落とし込めていると面接できちんと話すことができます
ただ私はジョブカード作成には支援があったほうがいいと思っています
就職相談室に来室されてもいいですし
ハローワーク・サポステなどの機関でも支援してもらえると思います
是非チャレンジしてみてください
仕事が思うようにいかないと思う時
本日オンラインで勉強中でして
キャリアコンサルタントのセミナーですので「モデルケース」について検討するのですが
モデル相談者は、自分の仕事に対する理想が高く、自分に厳しくそれに自分が気づいていないために苦しんでいる
というような事例でした
①~~するべき~~できない
②努力はしているけどうまくいかない
③自分に自信が持てない
このようなケースの場合、相談者に進める方策として講師が話された内容が皆さんにも共有できると思いました
☆理想を変える
できない、出来ていないと思っているのが富士山の頂上のような話かもしれません
一歩一歩歩んでみたらどうでしょうか
☆現状の見方を変える
頼れる人が誰もいないと思っている、相談できる人がいない
コミュニケーションが取れない
でも事実を積み上げてみると、出来ていることはたくさんあるかもしれません
☆理想と現実にはしごをかける(課題解決)
テクニカル的にヒューマン的に資格を取ったり、学んだりして自分ができないと思っていることが可能になる
しかしこれらは一人で気づくのは難しいかもしれませんね
上司・同僚・部下・友人
誰でもいいので対話してみましょう
もちろん支援機関を頼るのもOKですよ
「年収の壁」パート女性6割が就業調整
本日新聞の記事になっていましたが
野村総合研究所は9月、配偶者のいるパート女性の就労実態と働き方に関する意向調査を行った結果、「年収の壁」を越えても「働き損」にならないなら年収が多くなるように働きたいと考える人が8割近くいることがわかったと発表しました。
年収の壁とは・・・
年収が103万円を超えると世帯の税負担が軽くなる配偶者控除が受けられなくなる
2022年10月から従業員が101名以上の事業所では月額賃金8万8千円(年約106万円)、その他の事業所では、年収130万円以上になると、社会保険料の負担も生じる
社会保険を含めた控除額は、15%から20%、手取りが減ることになります
保険料支払いは将来の年金が増えるといったメリットもあるが、手取りが減ることへの抵抗感は根強い。女性の社会進出を妨げ、労働力不足の一因とも指摘されている
同研究所の担当者は「働く意欲を阻害する現在の制度は改善が急務だ」と指摘している。と発表しました
パートで働かれる人の多くは、扶養の範囲内で働きたいと思っている
これは就職相談室でも多く聞きます
先日応募書類支援をしていると、扶養の範囲内で働き1日6時間程度働きたいと記載していました
求人票の雇用条件に合わせて計算してみると、年間130万円を上回り二つの条件は成立しません
今後も最低賃金はどんどん上がっていくことになると思います
雇用保険の条件である週20時間勤務をすると、年間130万円を超えるという事態にも近いうちになると思います
制度の改善が行われるのか?
何れにしても、自分の働き方について考える時期がすでに来ている気がします