対話の重要性

『対話型支援』について学んだことを共有したいと思います
対話=対『聴』
このホームページでも何度となく書いてきた「きく」こと
「きく」には以下のバリエーションがあるそうです
1、きいていない
2、きいているようで、きいていない
3、ちゃんと⽿を傾ける
 ・ 判断しながら「聞く」
 ・ 判断を留保しながら「聴く」
 ・その他・・・
「聞く」と「 聴く 」

「きく」に判定が入ると「聞く」になる!
事例をあげると
「やっぱり⼦どもには⼩さい頃から英語を学ばせるべきですよね!」
と話しかけられたときに、
「聞く」は「そうですよね、私もそう思います」と「私も!」と強い共感か、否定
「聴く」は「そういうお考えなんですね。そう思った背景を教えてください」と「なるほど!」という「弱い共感」

ではあらためて「対話」とはなんでしょう
一橋大学大学院特任教授 伊藤氏は
「対話と会話は異なります。会話が価値観の共有を前提としているのに対し対話は価値観が異なるかもしれないことが前提です」と言われています
⽇本アスペン研究所の著書には
会話は、「そうそう!同じ同じー!」の共感ベース
対話は、相⼿と価値観が違うことを前提に語り合い、⾃分⾃⾝の考えや価値観への理解を深めることに向かうもの
と言われています
なぁんとなくわかりますか
まだまだ書きたいことがたくさんあるので、改めて共有します

職業人講和

8月23日に求職者を対象に職業人講和を開催しました

4社の予定でしたが新型コロナウイルスの影響で3社になったことは残念でしたが
皆さんとてもいい話をされたのでその内容を共有したいと思います
少し長いですが、ぜひ読んでみてください

【社会で求められる人材】
○「エンプロイアビリテイ(雇用される力)」を高めること
(求められるポイント)
・すぐ投げ出さない ・常に努力、自己啓発 ・自発性を持つ ・チャレンジ意欲がある
(求められないポイント)
・言われるまで指示待ち ・楽をする ・社会人としてのマナーができていない
【仕事に対する考え方】
考え方×熱意×能力
掛け算なのでどこか一つでも「0」があってはダメ
大きく下がる
正しい考え方とは、人間として何が正しいか・・・正直であれ!うそをつくな!ということ
【三間(さんま)】
三間とは、仲間、空間、時間
同じ時間を共有する、同じ空間で時間を過ごす中で仲間ができる
たくさんの空間を持つことで、ライフとワークのバランスを保つことができる
【おもてなしとは】
自分が「うれしい」と感じたことを相手に提供する
「相手が何をしてほしいのか」相手を思いやる気持ち、相手がうれしいと自分もうれしいと感じる心
おもてなしの5原則:表情、立ち居振る舞い、身だしなみ、挨拶、言葉遣い
身だしなみ:3原則「清潔」「上品」「控えめ」
【働き方生き方】
男女平等共同参画の時代、男性・女性の区別なく働くことができる
置かれた環境の中で、もって生まれた資質に加えて、これまでの教育やご自身の考え方で選択することができる
その人それぞれが経験してきたものは、企業にとって大きな力になる
自分の能力を正しく把握すること(引き算で考えられる力)が重要
自分を飾った言葉で伝えないこと、自分のよいところを認める、褒めること(自己理解)が大切

仕事を辞める前に・・・

就職相談室には、退職を決定して来られる方が多いいのですが
すぐに再就職先を探そうと思われている方が多いいです
しかし実際には有休消化中だったり
失業保険を申請しよう(再就職手当を受給したい)と考えてたり
すぐに再就職できない事例がよくあります
そこで事例を挙げて説明したいと思います
Aさんの場合
8月23日現在 有休消化中
  ↓
9月30日 有給満了 退職日
  ↓
10月14日~21日(概ね2週間程度)離職票が本人に届く
  ↓
ハローワークに求職登録と失業保険の手続き
  ↓
提出後7日後 待機期間



自己都合、会社都合によって失業保険が支給されるまでの待期期間は異なりますが
ここまではほぼ同じ流れになります
ということは、8月23日現在有休消化中であっても
再就職先で働き始めるのは最短で、11月初旬になります
この説明をすると相談者の皆さんは、えーーーーーーーーと言われます
では何を考える必要があったのでしょうか
自分がすぐに再就職したいと考えられる場合
①有給取得後に退職するか否か
②失業保険の手続きをするか否か
私たちは基本的に失業保険の手続きをすることを勧めます
ただそれも含めて自分でよく考えて退職までの道のりを決めるといいと思います

就職氷河期世代活躍支援セミナー

オンライン就労支援セミナー受講者募集のお知らせ

9月6日から11月8日の期間で全6回
就職氷河期世代(概ね35~50歳)の方を対象に
オンライン就職支援セミナーが開催されるようです
私が特にお勧めするのは
9月14日 14:00~15:00 アサーションを身につけよう
            ~上手な自己表現のコツ~
9月21日 14:00~15:00 アンガーマネジメント 
            ~怒りや悲しみなどのネガティブ感情の処理方法~
講師が、私の友人でもあり尊敬する相談相手でもある「柿川孝子先生」
山口市内でカウンセリングルーム「かきかわ総合医療相談室」を営まれており
航空自衛隊・官公庁とうでカウンセリングをされています
いやぁ講釈よりとにかく会うと元気になれる人です
オンラインの環境がない!ZOOMの使い方がわからないという人は就職相談室でも対応できますよ
お声掛けください

叱るのは何のため?

叱ると怒るの違いが判りますか?
「怒る」とは怒る側の感情をぶつけること
「叱る」とは相手へのアドバイスだと言われています
怒っていませんか?きちんと叱れていますか?

「何のために叱るのか?」というワークショップをしたところ下記の意見が出てきました
〇相手を思って、優しく正すため
〇相手の行動の良くないところを指摘し、その行動により不快感を抱く人を増やさないため
〇共感してほしいから
〇命とか大事なものを守るため
〇同じことを繰り返さないように
〇間違えていることに気づき正しくするため
〇相手に対する善意

お盆の時期、長期休暇を取っている方も多いかと思います
この機会に自分の怒り方(叱り方)を見つめてみるのもいいかもしれません

令和4年度最低賃金額改定の目安について

8月2日付で第64回中央最低賃金審議会で地域別最低賃金額改定の目安について答申が取りまとめられたと発表がありましたね
報道等で耳にしている人もあるかと思います
都道府県の経済実態に応じ、全都道府県をABCDの4ランクに分けて、引上げ額の目安が出され
山口県はCランクで30円の引き上げ目安となっています
今年度の最低賃金が857円(28円UP)ですのでこのまま進めば最低賃金は887円になります
引き上げ率に換算すると3.3%の引き上げ昭和53年度に目安制度が始まって以降で最高額となったそうです
8時間勤務で月20日働いたとして年間で5万7600円のUP
6時間勤務で 月20日働いたとして年間で4万3200円のUP
になります、130万円の壁には通勤費等の手当ても含まれます
さぁどのような働き方を選択しますか
考え始めてもいいころだと思います

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それは裏切っているのではなく…

先日有識者の方と意見交換をする機会がありました
そのときの意見交換した内容はタイトル!
わかりにくいですよね
一所懸命話しをして
理解を得られたと判断したのに
全く動かない、もしくはその反対の行動をするそういうことです
それは、支援者を無視しているのか、裏切っているのか
どうなんだろう、部下を持たれている上司、支援機関など同じ思いをされた方もいるかもしれません
その時の議論が参考になれば・・・
時代が混沌としていて、家庭環境も複雑になり、会話や対話をする機会が減少し、過敏になっている社会で
足元がグラグラし混乱している若者が多いのではないかというのが今回の意見交換の結果でした
10人いたら8人がこちらが正しいと判断するものを
反対側の判断をしてしまう
なぜエリートが詐欺を・・・なんていうニュースもあったと思います
そこで私たちは何が出来るのでしょうか?
このことについて、即効力のある答えはないのかもしれません
でも裏切ったのではなく混乱しているだけなのかもしれないという視点で捉えると
出来ることも見えてくるのかもしれません

めんどくさい

相談業務でよく聞くのが
「めんどくさい」
つい先日も相談を受けました
仕事以外の業務(5S、ISO、小集団活動など)がめんどくさいので
仕事を変わりたい
気持ちはわかります、仕事だけしたいのに何でこんなこと・・・
私たちの目線からみると、無料でセミナーを受けさせてもらったり勉強できるって
なんてラッキーなんだろうって思うけど
そうそう面倒ですよね
そしてこの意識を変えるのは結構難しいんですよね

脳科学の分野やメンタルヘルスの分野でも「めんどくさいをなくす」とか「めんどくさいに勝つ」とか色々出ていますが、すべて自分がめんどくさいに勝ちたい人!対象なのでなかなか難しいですよね
そしてこのコラムもまとまりなくですが
もしめんどくさいに向き合おうと思ったら
具体的にめんどくささを細分化してみるといいかもしれません
ひとりで整理が難しく成ったら相談室に来てみてくださいね

中高年に耳の痛いお話

私も中高年の真っただ中です
ダニエル・J・レビンソン人生の発達段階・ライフサイクルを四季(人生の四季)になぞらえ4つの発達期があるとし安定期と各発達期の間に5年程度の過渡期が存在すると考えました
そのなかの一つが、「人生なかばの過渡期」そして 「老年への過渡期」 です
人生100年時代になりキャリアコンサルタントには中高年に係るセミナーの案内がたくさん来ます
案内のメールの中に本当に耳の痛い話が・・・
会社からは「いらない」と言われ
国からは「働き続けてくれ」と言われ
板挟みのような状態で働き続ける
この板挟みの中に、相談室でよく聞くのは家族からも「 働き続けてくれ 」と言われるということです
自分の存在が見えない気がしませんか?
世界が急速に変化していく中で「変化しない人々」が課題になってきているということだと思います
耳が痛い・・・・(-_-;)

そこで出てくるのがたくさんのセミナー
「人生100年時代、中高年の効果的キャリア支援に向けて」
「キャリア自立を考えるー中高年のキャリア課題に対する『対話型』支援とは?」
8月9月に向けてしっかり勉強しますよ
ここまでの話しが私のように耳が痛い・・・ってかたは相談室をのぞいてみてください
在職中でももちろんOKですよ
中高年の四ないは
「働かない」
「帰らない」
「話さない」
「変われない」だそうです。そしてこれは本人だけの問題ではないそうです

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労働協同組合法について

10月1日から労働者協同組合法がスタートします
労働者が自ら出資し意見を出し合って事業を実施する「労働者協同組合」という法人を設立できるようになる
「自律的に働きたい」
「地域や社会を良くしたい」
労働者協同組合法はそんな願いをかなえるための法律だということです
各地で勉強会やフォーラムが行われています
興味がある方は、勉強してみてはどうでしょうか