2024年度問題
2024年度の問題についてご存知ですか。「トラック」「バス」「ハイヤー・タクシー」の運転者に関する時間外労働には、年間960時間の上限規制が導入されます。この新たな規制と並行して、トラック運転者の人手不足が深刻化しており、これが物流の滞りを引き起こす懸念があります。この状況が物流業界において「2024年問題」と呼ばれています。
出典 : 広報誌『厚生労働』2023年12月号
運輸・郵便業界は、過労死などの労災支給決定件数において、脳・心臓疾患によるものが最も多い業種とされています(2022年度においては56件中死亡が22件)。また、長時間労働の是正を目指して、若者が入りやすい業界にすることも狙いの一つのようです。
これまでの働き方改革では、「長時間労働の解消」「正規・非正規の格差解消」「柔軟な働き方の実現」などの施策が実施されてきました。働き方改革の定義は、「働く方々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で“選択”できるようにするための改革」だとされています。
これを機に物流業界での就職を検討することも一つの選択肢となるでしょうし、自身の働き方に関して見直すこともいいと思います