2040年の「働く」を考えるプロジェクト
2040年の「働く」に関するプロジェクトは、キャリアカウンセリング協会の主催で行われ、最近第3回の研究会が開催されレポートが届きました。
有識者の発表では、日本マイクロソフト株式会社からは「生成AIと人間の仕事について」、経済産業省からは「人材政策をめぐる最近の情勢について」というテーマで話が行われたようです。
有識者の発表から、「人的資本経営」に関する記述を取り上げてみたいと思います
「人的資本経営」について、本資料では下記の記述があります
人材は使えばなくなる「資源」ではなく、適切な環境を整備、提供するかどうかで、その価値が伸び縮みする「資本」である。だからこそ「人的資本」への投資、そしてその効果を最大化することが重要だ。これは、人事部門に閉じる話ではなく、企業価値創造のため、「経営」というもっと大きな視点で取り組まれるべきものである。
では働く人はどうでしょうか?自分の成長を会社に任せきりで良いのでしょうか?
チームの多様性とメンバーの主体性・自律性が重視される時代に。
「ローイング」ではなく「ラフティング」という考え方が今後のリーダーシップに求められると言われています。
これは、単なる指揮命令型の指導ではなく、チーム全体が協力し合って進むイメージです。主体性、自律性、学び直しやキャリア形成、そして自己理解を深めるためには、対話を通じてこれらの要素を育む必要があると思います
高度経済成長期:ローイング(ボート) |
➢ 全員がまっすぐ前に突き進むことが求められた時代 ➢ 部門の上長が設定した正解に基づき、画一的な行動を促すのがリーダーの役割であった→ 今ではむしろ弊害に ※見通しの良さ ※画一性の重視 ※受動性と依存 |
現代:ラフティング |
➢ 刻々と変化する状況に即して方向性をその都度 見出して進むことが求められる ➢ メンバーの個々の能力を最大限引き出すことがリーダーの役割 ※方向の複雑さ ※多様性の重視 ※主体性と自立 |
就職相談室パンフレット
美祢就職相談室が設立されたのは2009年です。
就職相談室の運営を受託してから15年が経ちますが、今さらながらパンフレットを作成いたしました。
多くの方々からのご要望に応える形で制作しました。
デザインには手作り感が満載ですが、それが美祢就職相談室の特色を表していると思います。
このパンフレットを通じて、当相談室のサポート内容に少しでも触れていただければ幸いです。
GWが終わりましたね
退職について
退職に関する相談が多いので、退職のルールについて書いてみたいと思います
労働者からの申し出によって労働契約を終了することを退職といいます。
会社によってルールがあるので就業規則を確認してねと相談者には伝えます
では、就業規則に退職届を出して3か月と書いてあった
就業規則には届を出して1か月と書いてあるけど2か月と言われた
これには従わなければいけないでしょうか
答えはNOです
一般的な、雇用期間に定めがない働き方を選択している従業員が退職を希望する場合は、民法第627条第1項を根拠に、「従業員は、退職の2週間前までに通知すればよい」とされています
後は合理的な範囲で、就業規則に沿うことをお勧めします
・後任を見つけてこなければ退職は認めない
・2カ月以内に退職するのは非常識だとパワハラ行為をする
・自己都合なので離職票を切らない
こういった相談もあります。話し合いで解決するのが一番ですが
どうしても折り合いがつかない場合はハローワークや監督署に相談に行くのもひとつかもしれません
負の感情
ゴールデンウィークに突入しましたね
長い人は10連休とか、ここで心配になるのが5月病
連休明けに気持ちが重くなって仕事に行きたくないなぁって思う
思うだけなら誰しもあるでしょうが
体が動かない、動悸がする、連休明け前から不安が募る
このような思いになる人もいるかもしれません
先日ポリヴェーガル理論の勉強をしました
5月病になったり、ストレス耐性が弱かったり、あぁなんて自分は心が弱いんだって自分を責めてしまうことがあるかもしれません
でもこの理論を読むと楽になると思います
人間には、交感神経と副交感神経があります
そして副交感神経には背側迷走神経と、腹側迷走神経があります
これらの神経が、止まれ、休めと指示を出していることから、体が動かなくなったりするのです
興味のある人は連休中に読むべき本をお勧めします
ポリ語日記をつけたり、マインドフルネスを生活に取り入れることで見え方が変わってくると思います
アルフレッド・アドラー
自己啓発の父・アルフレッドアドラーの本を読んでいます
「人生に革命が起きる100の言葉」
書籍の中で自分に刺さった言葉を少しずつ書いていこうと思います
「やる気がなくなった」のではない。 「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。 「変われない」のではない。 「変わらない」という決断を自分でしているだけだ (アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉 引用)
・上司に叱られたからやる気がなくなった
・部下が話を聞かないので、話す気がなくなった
・努力したって変わらないのでやる気がなくなった
叱られた・部下が期待できない・努力は無駄という刺激やそこから引き起こされる反応の間に
「認知」があるとアドラーは言っているそうです
人は認知や意味づけを変えることで思考・行動・感情を変えることができる
すべては自分の出した結論だからいくらでも変えることができるとアドラーは言っています
あなたはどうですか?
知って役立つ労働法
知って役立つ労働法の令和6年版が更新されました
昨年から大きく変わった個所は「コラム4 副業・兼業で働くときには」のコラムが追加されたことでしょうか
とはいえ労働法について読むのが初めてという方もあると思います
ページ数が75と多いので自分が気になるところから読んでみたらどうでしょうか
労働法は、労働者を保護するためにあります
労働契約の内容を全くの自由にしてしまうと、会社よりも弱い立場にあることが多い労働者にとって、低賃金や長時間労働など劣悪な労働条件のついた、不利な契約内容となってしまうかもしれません。
そうしたことにならないよう、一定のルールをもうけて労働者を保護するために労働法は定められています。労働法について知識をつけておくことが、みなさん自身の権利を守ることにつながります。
「労働法」という法律はありません、労働基準法や労働組合法をはじめ、男女雇用機会均等法、最低賃金法など、働くことに関するたくさんの法律をひとまとめにして労働法と言います
ロジャーズの3条件
私たちキャリアコンサルタントには日々多くのセミナーの案内が届きます
目に留まるもの興味関心のあるもの、改めて学びたいもの
いわゆるビビビときたものを選択して受講します
そして今日ときめいたのが、今一度学び直したい『傾聴』
私たちにとっては基本の「き」です
キャリアコンサルタント養成講座で学んだ
ロジャーズの3条件
1、共感的理解をすること
相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとすること。
2、無条件の肯定的関心
相手の話を善悪の評価や好き嫌いの評価をせずに聴くこと。相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景を肯定的な関心を持って聴くこと。
3、自己一致
聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認すること。
学びなおします
入社1年目社員のキャリア満足度調査
(株)キャリタスが、就職後の満足度等について、2023年卒の同社就活モニターだった入社1年目の社会人を対象に調査を行った結果を公表しました 入社時に勤務先企業への満足度が100%だった人が18%だったのが、1年後には7.6%に減少・満足度90%だった人が22.5%だったのが、1年後には19.8%に減少しています その背景には、就職でなく、就社で勤務先を選択した人がいたのかもしれません 項目別満足度でとても不満だと回答のあったワースト3の項目は下記の結果となっています ①キャリアパス…26.2% ②給与、待遇…23.8% ③残業時間…20.7% 1位のキャリアパスの不満足度は、この会社で自分の成長していく過程が見えない、またロールモデルがいないということでしょうか 50代・60代では、「メンバーシップ型」といわれる日本型雇用で定年まで働くのがあたりまえという感覚の人が一定層要ると思います この辺りは世代間ギャップかもしれません キャリアは自分のことですから、何を職にして職業人生を送り、どのような成長をしていくのか、キャリア形成していけると良いと思います 新生活が始まって3週間程度そろそろ疲れが出ていませんか ストレスは早めに解消していけるよう、相談、運動など自分の発散法を見つけてくださいね