実質賃金

10月の実質賃金が、3か月ぶりにマイナスから脱したと厚生労働省が「毎月勤労統計調査」の速報として発表しました
最低賃金の引き上げが要因のようですね

そもそも実質賃金とは何でしょうか?
例えば、ある月の給料が20万円だとしましょう。今月はスーパーで100円で買えるパンが200個買えました。しかし、物価が上昇してパンが1個120円になったとします。同じ20万円の給料でも買えるパンの数は約167個に減ってしまいます。これは、名目上は給料が変わらなくても、実質的な価値が目減りしていることを意味します。
つまり実質賃金とは「労働者が実際に手にするお金の「価値」を測る指標です
実質賃金がマイナスから脱したということは私たちの生活は今後楽になっていくのでしょうか?
実質賃金は、実質賃金=名目賃金÷物価指数 で計算します
物価がどんどん上がっていけば、給料が上がっても生活は苦しいとなるわけです
でも、そもそも物価が上がるということは、働いている労働者の価値が上がるということですので、この関連性は難しいところですね

今年の年末は長期連休の人も多いようですね
このまま実質賃金が上がってくれれば、たくさん消費できるかもしれませんね

年収の壁

最近話題になっている年収の壁、正しく認識されていますか
現行制度では、従業員51人以上の企業で週20時間以上、月額賃金8.8万円以上、学生ではないといった要件を満たすと、厚生年金に入る必要があります
この、月額賃金8万8000円以上とするパート労働者の厚生年金適用要件を撤廃する方向で調整に入った(雇用保険 週20時間の条件は据え置き)と、厚生労働省は発表しており新聞、テレビなので耳にすることも多いと思います
以前からこのコラムで描いているように、最低賃金が上昇を続けており130万円の壁を守ろうとすると1か月あたりの労働時間は短くなります
厚生年金は保険料を事業所と労働者で折半する制度で、雇用保険に加入したすべての従業員を社会保険に加入させることは、事業所にとっては大きな負担となります。このことから「保険料負担を避けようと事業所や労働者が週20時間以内に就業調整する可能性もある。」との懸念もあります
厚生年金保険は老後の自分自身のための投資だと私は考えています
働けるときにしっかり働き、未来に自分に投資するか、目の前に自分のベストの道を選ぶか決めれるのは自分だと思います

山口新聞に掲載されました

市内事業所の若年者向けセミナーを紹介掲載いただきました
いつもありがとうございました
次は美祢青嶺高校のキャリアガイダンスだ
最終打ち合わせで先生に期待してくださいと言われた
やるぞ!若者の未来のために!🌟

若手従業員向けの研修会を開催しました

10月16日(水)に「自分らしく働くためのキャリアデザイン」をテーマにしたコミュニケーション研修会を開催しました

企画段階では、市内の事業所に「どのような研修があれば従業員を参加させたいか」など従業員研修についてアンケートを取らせていただき、約40社から回答を受けました

アンケートでは、「新入社員や若手社員に社会人基礎力を身につけてほしい」「事業所同士の交流の場がない」という声が多くありました

それらの結果を受けて今回は、「自分らしく働く」をテーマとして参加者の皆さんがご自身のキャリアを考え、どのように働くかを話していただく機会にしたいと思い、若手従業員に向けたコミュニケーション力向上を目的にした『従業員研修会&交流会』としました

チラシ_研修会&交流会

日頃相談室では20代の方と接する機会が少なく、その世代の方々が何をどのように感じるのか、どう表現するのか楽しみにその日を迎え、当日は20代~30代前半の14名にご参加いただきました

会社や上司からの指示で参加された方も多くありましたが、それぞれが「コミュニケーション力をあげたい」「キャリアについて考えたい」「同世代の方となかよくなりたい」と目的をもって受講してくださいました

普段から学生支援や若い世代との交流が多い講師のキャリアデザイン講座は、時代の変化による働き方や価値観の違いについて知り、その変化する時代の中でどのように感じどう動くかを考える機会になったようです

また後半はそれぞれが10年後の姿をイメージして、グループで話し合うワークショップをしましたが「働くこと」「仕事」「キャリア」について、これまで考える機会がなかったという方が大半で、なかなか難しいテーマだったという声も多くありました

キャリアコンサルタントとしては、もっと若い世代から「キャリア」について考える場所をつくれるといいな、という期待や課題も感じられる機会となりました

『交流会』という意味では、少し物足りなさを感じた参加者もあったようですが、そこは次への反省とし、コミュニケーションの基本となる「自分を知る」「相手を知る」機会をこれからもつくっていきたいと思いました

みなさんも「〇年後の自分」をイメージしてみてください!

どんな姿を目指すのか、何ができる自分なのか、どんな環境にいるのか、、、その姿や環境を想像して、今何をするのか、どんな働き方を選択するのか、少しずつ見えてくるものがありませんか!

もしあなたが社長だったら

独立行政法人労働政策研究、研修機構が「最低賃金の引上げと企業行動に関する調査」結果を発表しました
①最低賃金の引上げに対処するための取組内容(2022年度調査)
②最低賃金の引上げに対処するための取組による労働者の1時間当たりの生産や売上の変化(パネル集計)
③地域別最低賃金の改定や賃金の引上げに対応するために期待する政策的支援(パネル集計)
その中で②の労働者の1時間当たりの生産や売り上げの変化のグラフが下表です
そしてその下のグラフは山口県の最低賃金の推移です

さてどうでしょう、コロナの時代を除くと2013年からの約10年で最低賃金は278円上昇しています。働く人にとっては最低賃金は権利であり、もともと少なかったんだよ当然よと思われるかもしれません
しかしながら、あなたがもし経営者だったら、上記の表を見てどう思いますか
「労働者の1時間当たりの生産や売上がどのように変化したか尋ねたところ」変わらないが約半数、その会社潰れませんか?

キャリアオーナーシップという言葉があります、キャリアオーナーシップとは
個人が生涯のキャリアにおいて「どうありたいか」を意識し、その実現に向けて主体的に行動することを指します
美祢市の若手職員の合同研修会を開催し、今後のキャリアについて考えました
研修の内容については明日以降に記載したいと思います

ハローワークの登録は自宅でできます!

10月の面接会では多くの方にご参加いただきました。事業所の説明を聞き、紹介状を希望される方もいらっしゃいました。その際に必要となるのがハローワークへの登録です。

昨日の午後には、2時間で3名の方がオンライン登録をされましたが、バタバタでした!ゆっくりとご自宅での登録をおすすめします。

ハローワークからお預かりしているオンライン登録の資料を添付しておきますので、ご活用ください。スマートフォン操作に不安がある方や、メールアドレスの確認が難しい方は、美祢就職相談室でお手伝いいたしますので、お気軽にご相談ください。

R060911-2オンライン登録推奨チラシ

山口県最低賃金

明日10月1日から最低賃金から最低賃金が変更になります
山口県は、51円アップの979円になります
事業所の皆様最低賃金の確認大丈夫ですか?
資料の2枚目に最低賃金の計算の仕方が書いてあります

計算例)
年間休日 115日 1日の労働時間 8時間(休憩時間除く) の場合
年間労働時間は2,000となります
この事例の場合、最低賃金の月額は、163,200円となります
通勤手当や残業手当(固定残業含む)は、基本給外となります

最近相談室でも最低賃金を切っているという相談があります
一度確認してみたらどうでしょうか

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職業人講和

8月27日に、製造、産廃(リサイクル)、保育、サービス業、介護などの事業所にお集まりいただき職業人講和を開催しました
職業人講和とは、さまざまな職業に就く人にお集まりいただき、自らの職業経験やキャリアパスを求職者に伝えて頂いたり多様な職業の紹介をしていただくことを目的に開催するものです
経営層や人事に従事する人の話しを皆様にも少し伝えたいと思います

・行動することが大切、一歩踏み出す、いい就職先を見つけてほしい
・スマホ等に頼りすぎない、スマホがなくても自分の力でなんとかできる、その場合、自分一人の頭だと自分の視野でしかものを見られない。他者とつながることが大事
・責任感のある人、協調性のある人、提案してくれる人を求めている
・適当というのは、お互いの思いを理解しあう許容範囲
・採用選考では、自己紹介(自己PR)、強み弱みや性格、趣味、体調面の不安、転職動機、理由などを確認する
・本音で話ができる人を求めている
・自分が就職を決めたときにこの仕事をやってみたいという具体的なイメージはなかった、しかしながら人の役に立つことが好きなので適職かと考えている
・仕事というのは、誰かのために何かをしていくこと
・幸せとは「仕合せ」と書くのが由来、関わりあっていくことに本当の幸せがある、社会というところは支えあい関わり合いもつところであってほしい
・保育補助は、保育士の資格は不要、保育士の補助をする子供と関わりたいという仕事もある

何か気になる言葉は見つかりましたか?
自分のことをよく知り、PRすることは大切ですね

求人票の見方

お盆の時期ですね。帰省して家族や友人と過ごされている方も多いでしょうし、私たちのように通常通り仕事をされている方もいらっしゃるかと思います。初めての里帰りをされる方もいらっしゃるかもしれませんね。

さて、先日セミナーで使用した「求人票の見方」に関する資料をアップします。
求人票は労働法に基づいて記載されていますが、給料や仕事内容だけを見ている方も多いかと思います。
しかし、自分が希望する雇用条件によって確認すべきポイントは異なりますので、ぜひ資料を活用し、自分が大切にしたい条件は何か考えてみてくださいね

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山口県最低賃金の改正決定について(答申)

8月5日のプレスリリースによると、山口地方最低賃金審議会(会長:小林こばやし友則とものり)は、山口労働局長(友とも住ずみ弘一郎こういちろう)に対し、山口県最低賃金を51円引き上げ、時間額979円に改正すること、効力発生日を令和6年10月1日とすることを内容とする答申しました

近年の物価上昇や実質賃金の低下を受けて、最低賃金の引き上げは当然のことかもしれません。ただし、賃金の上昇を支えるのは、一人ひとりの働き方であることも忘れてはなりません。
 最低賃金の引き上げや給料のアップは「権利」です。一方で、「義務」として、一人ひとりが生産性を向上させたり、知恵を出したりすることも重要ではないでしょうか。

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