所定労働時間と法定労働時間
知っているようで知らないシリーズ
シリーズといっても第1回目?あまり気にしないでください
さて本題に入って、タイトルの二つの労働時間の差が分かりますか?
所定労働時間 | 「労働者と会社との間で交わされた契約の中で定められた労働時間」のこと、所定労働時間を6~7時間と短く設定している会社もあります |
法定労働時間 | 「法定」とある通り、労働基準法32条で定められた労働時間のことで、原則1日8時間、週40時間の上限を守る |
法定時間は法律で定められており、これを超えることはならないということです
これを超えるときには36協定が必要です
36協定は、労働者の過半数の代表と事業所との間で「時間外労働・休日労働に関する協定」を締結し労働基準監督署に提出しなければなりません
36協定によって延長できる労働時間は、原則として 月 45時間 年間360時間となって年間最大6か月までとなっています
まずは関心を持つことから、労働法に慣れていくのはどうでしょうか
次々と・・・
もし…
2021年度「労働安全衛生調査」の結果
メンタルヘルス不調により1か月以上休業した労働者または退職者がいた事業所の割合が10.1%で昨年より0.9%上昇したそうです
もしかしたら、あなたの周りにとてもつらい感情を持っている人がいるかもしれません
そう感じたら、どうしたのって声をかけてあげてください
そして、相手の話しを聞いてあげてください
そのときの注意事項として、下記の態度にならないように注意してください
〇評価的態度(聴き手の価値基準に照らし合わせて判断)
〇診断的態度(原因の追究、教示、説得)
〇支持的態度(同情、慰め)
ストレスを抱えている人が話しやすいように、真正面には座らず、「あなたのことがわかりたい【受容・共感】」ことを伝え話してくれない?と聞いてみてください
また初期段階であれば、話している本人が自分のストレスがどこから来ているのか、何に問題があるのか整理をしてきます。
就業形態に見た強いストレスを感じる事柄の上位3つは
正社員・・・仕事の量、仕事の質、仕事の失敗
パート・・・仕事の量、対人関係、仕事の失敗
契約社員・・・仕事の失敗、対人関係、仕事の量
派遣社員・・・雇用の安定性、仕事の量、仕事の失敗
だそうです
ストレスの事柄によっては対策できることがあるかもしれませんね
育児・介護休業法 改正ポイント
2022年3月の記事にも書きましたが
2022年4月から■育児・介護休業法が改正されています
2022年10月からは
■産後パパ育休(出生時育児休業)の創設
■育児休業の分割取得
が施行されます
今回は10月から施行される法律について書いてみたいと思います
労働政策機関が調査を行ったところ39才以下の男性の8割は育休を取りたいと思っているとの結果になったそうです
産後パパ育休 | 育休とは別に取得可能( 令和4年10月から施行 ) |
対象期間 取得可能日数 | 子の出生後8週間以内に 4週間まで取得可能 |
申出期限 | 原則休業の2週間前まで |
分割取得 | 分割して2回取得可能 (初めにまとめて申し出ることが必要) |
休業中の就業 | 労使協定を締結している場合に限り、労働者が合意した範囲 で休業中に就業することが可能 |
育児休業制度 | 令和4年10月から施行 |
対象期間 取得可能日数 | 原則子が1歳 (最長2歳)まで |
申出期限 | 原則1か月前まで |
分割取得 | 分割して2回取得可能 (取得の際にそれぞれ申出) |
休業中の就業 | 原則就業不可 |
1歳以降の延長 | 育休開始日を柔軟化 |
1歳以降の再取得 | 特別な事情がある場合に限り再取得可能 |
上記のイラストは厚生労働省が「改正後の働き方・休み方のイメージ」で提示している資料です
育児休暇給付金制度もあります。育児の大切な期間を時間と愛情をもって関われるといいですね
R4.5月の雇用情勢
雇用情勢は1か月遅れで発表されます
5月の山口県の有効求人倍率は1.47(季節調整あり)宇部所管内では1.42となっており、前月より0.1ポイント低下しています
詳細を見ていくと(宇部所管内)
・有効求職者数が前月より1.3%上昇の3,522人【仕事を求めている人】
・有効求人数が前月より6.8%減少の4,922人となっています
(毎年5月の求人数は減少傾向にあります、6月の求人数は順調に伸びています)
有効求人倍率とは、求職者に対する求人数の割合をいい
ハローワークに求職登録をしていない人は含まれていません
山口県全体の資料ですが、5月の新規求職者数(新たに登録した人)4,865人のうち
1,266名(全体の27.0%)が在職者になっています
令和3年度の県内の障害者新規求職申込は2年ぶりに増加傾向になっています
身体障害者 606件(就職件数 257件)
知的障害者 313件(就職件数 179件)
精神障害者1,021件(就職件数 499件)
その他の障害 249件(就職件数 108件)
それぞれの強みを就労に活かしてほしいですね
美祢市の5月の有効求職者数は296人それに対し有効求人数は496人で有効求人倍率は1.68となっています
有効求職者数296人のうち91人は40歳未満となっています
美祢市の製造業で若い力を求めていますよ、職場見学等してみませんか
興味のある方は相談室までお問い合わせください
私たちは人生の裏方
キャリアコンサルタントの仕事は、相談者の人生の裏方の仕事だと思っています
だから相談者の人生の主役に立つことはありません
つまりは〇〇しなさい! ○○が正解! ○○だからダメなんだ
など決定づけることはしません
相談者が自分の人生を主体的に歩けるようにお手伝いをするのが私たちの仕事です
相談者に寄り添い、相談者の明確でない思いを言語化する手伝いをし
相談者が、自分の意思を自分で決定し楽になっていくこと
それが私の仕事だと思っています
「自分を自分らし生きる」これがなかなか難しい
なので応募書類を書くときに自己PRをうまく書けない
志望動機が書けないという状況が起きます
〇私は今何を大切にしているの
〇これから何を大切にしようとしているの
これを明確にしていくことをお手伝いするのが私たちキャリアコンサルタントの仕事だと思います
適職なんてそんなぴったり見つかるものではありません
でも私の人生を私らしく生きるという視点が明確であれば
現状を確認しながら、自分のなすべきことが見えてくるのではないでしょうか
愚痴でいいんです、言語化することで自分の考えていることに気づくことがありますよ
まずはキャリアコンサルタントの存在を知ってキャリアカウンセリングを受けてみてはどうでしょうか
相性もあるので、ひとりのキャリアコンサルタントにしぼることはないと思いますよ
明日は七夕ですね!皆さん思いが叶いますように
ほっともっと美祢店
育児休暇給付金制度について
育児休暇給付金制度について問い合わせがあったので
HPにも記載したいと思います
2022年4月から「育児・介護休業」が改訂され、育児休業を取得しやすい雇用環境整備と本人または配偶者の妊娠・出産の申し出をした労働者に対する育児休業制度等の個別の周知・取得意向確認の措置義務付けされるようになります。
育児休業のときに給付されるのが、育児休暇給付金です
育児休暇給付金の手続きは所轄のハローワークですが手続きは事業所が行います
なので育児休暇の申請は事業所に申出でます、就業規則を確認するといいかもしれません
事業所は、毎月ハローワークに書類を提出し、給付金を申請します
育児休暇給付金を受けるには条件があります
1、雇用保険に加入していること
2、直近2年間以内に、雇用保険に加入して、1か月に11日以上働いている期間が12か月以上あること
これが基本条件になります
育児は夫婦でするもの、お父さんの育休も推奨されています
家族でよく話し合い、勤務している事業所に相談してくださいね
詳細内容は厚労省のページに載っています
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158500.html
最低賃金の議論がスタートしましたね
最低賃金引上げの議論がスタートしましたね
最低賃金とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定めています
最低賃金は都道府県ごとに定められており、使用者は最低賃金額以上の賃金を支払わなければならないと定められています。
2021年度は、全国平均で28円と過去最大の引き上げ額となりました
最低賃金が上がることは、働く人の士気があがりとてもいいことだと思います
しかしながら扶養の範囲内で働きたいと思っている人は良く考えなければいけません
下記のことをよく検討して自分はどのような働き方をするか検討してみてください
①2022年10月(従業員101人以上)2024年10月(従業員51人以上)から
・週の労働時間20時間以上で雇用期間が2か月以上見込まれ年収が106万以上の場合社会保険加入となります
②雇用保険の加入条件は、週20時間以上勤務し1か月以上働く見込みがある場合
・雇用保険に加入していると退職した時に失業保険の対象等メリットがあります
③130万円の壁は変更されません
・年収が130万円を超えると社会保険に加入する必要があります
最低賃金が上がると、従来通り働いて収入が増えることになります
それにより扶養から外れる可能性も出てきます
どのような働き方が良いのか、長期的に考えて仕事を選択できるといいと思います