多様化する相談に出会う都度人生について考えます
本当にいろんな人生があり
こちらから見て、早急に手を打たなければと思うような状況でも
相談者は楽観的であったり
すぐに解決できそうな相談でも、本人は寝れない、食べれないような状況であったり
それは出来事ではなく、本人の見方によって見え方は全く異なります
このような状況を、アルフレッド・アドラーは、アドラー心理学のスタンスとして私たちは現実それ自体を見ているのではなく、現実を自ら意味づけ解釈したものを体験していると考えます。
と唱えています
例えば、水が入ったコップ。
これを見たあなたは「コップの水が半分なくなっている」と意味づけ、解釈するかもしれません
あるいは「コップに水が半分入っている」と意味づけ、解釈するかもしれません
このように同じ現実を見ていても、人によって意味づけ・解釈は変わります。1人1人は事実そのものを見ているわけではなく、事実を自ら意味づけて解釈しているのです。
これが、アドラー心理学の認知論の考え方であり、人生とはこうした意味づけ・解釈のくり返しによって決まるとアドラーは言いました
ただ私たち支援者は、認知論の考え方を認識しつつ、先入観を持たず、相談者の人生の主人公にならぬよう客観的に目の前の事象に臨まなければならないと考えています