年収の壁
日本労働組合総連合会が2024 年 5 月 14 日にプレスリリースした資料によると
<年金の壁>について理解していないと回答した人は56.4%だったとのことです
調査の対象は全国の15歳以上の男女1,000名にインターネットリサーチしたそうです
全回答者の35%が10代20代だったことからこの回答に至ったのかもしれませんね
<税制上の年収の壁>
住民税・所得税…一般的に年収が103万円を超えると所得税がかかります。
<社会保険上の年収の壁>
年収 106万以上
従業員が101名以上の事業所の場合(2024年10月からは51名)、社会保険加入の対象となることがあります
● 勤務先の従業員数が101名以上
● 週の所定労働時間が20時間以上
● 月額賃金が8万8,000円以上(年間約106万円)
● 2ヶ月を超える勤務の見込みがある
● 学生ではない
年収 130万以上
扶養から外れ自分で社会保険に加入することになります
このほか配偶者控除の関係がありますね
何れにしても自分がどのように働くか選択することが必要です
もっと詳しく知りたい方は、「年収の壁」で検索してみてはいかがでしょうか
そのうえで自分の働き方をしっかり見極められると良いと思います
2028年雇用保険改正
雇用保険加入は週10時間以上の労働者に適用
現行の雇用保険制度では、1週間の労働時間20時間以上の労働者を適用対象としていますが、2028年より「1週間の労働時間が10時間以上20時間未満」の労働者にも適用することになるようです。
これにより新たに雇用保険に加入する対象者は500万人と試算されており、失業給付や育児休業給付などを受け取れるようになる見通しです
副業の場合、雇用保険は2重にかけることはできません、主たる賃金を受ける事業所での加入となります
これから社会保険への加入制度等、2028年までに詳細が決まってくることだと思います。雇用保険は失業保険の受給だけでなく「学びなおし」に関する給付金や、育児や介護休業の給付、再就職手当などメリットのある制度です
今後の発表を見守りたいところですね
DXと人間の仕事
先日某会社の新聞記者と意見交換する機会がありました
私が質問したのは、「新聞記者の仕事は、今後AIに奪われると思いますか?」でした。
その記者は、記者会見を記事にするような平準化した仕事はAIでも可能だと考えていましたが
自分の場合は独自の視点で調査をして記事にする、これをAIが奪うのは不可能だといわれました
この意見交換から、平準化した仕事と人間が持つ独自性を兼ね備えた仕事という二つの側面が明らかになりました。
そして、次に私が質問したのは、そのような人財育成はどこで培われたのかでした、彼は、「教育」と答えました、国の推奨する言葉を選択する気はないけど、リカレント教育やリスキリング(学び直し)が重要かなと言われていました。
相談室にも自動化によって、雇用がなくなったというような相談が寄せられます
私たち人間は、柔軟な発想と適用性がますます求められるようになるように思います
マインドフルネス
あなたはどう答えますか?
先日受けたセミナーでこんな質問がありました
「そもそも、人ってどうして働かなければいけないんですか?働かなくても最低限の生活は出来ますよね!」って聞かれたらどのように答えますか
さぁあなたはどうですか
どのように答えるでしょうか・・・
「私はねこう思うよ…憲法で人って働く義務があるって定められてるだろ、それに働くと自分が成長できるしだから働くんだ(自分の意見を述べる)」
「へぇ働くことに疑問を持ってるんだ!君はどんな風に考えているの(あなたはどう?と質問をする)」
「君はさ、働くことについて疑問に思っているんだね(オウム返し、伝え返しをする)」
「うーんどうだろう!難しい問題だね(一緒に困る)」
どのパターンでしょうか
講師の答えは以下の通りでした
「うーんどうだろう!難しい問題だね(一緒に困る)」これがすごい傾聴です
なぜこれがすごい傾聴なのでしょうか?疑問に持たれる方も多いかもしれませんね
本来の傾聴は、傾聴を通して話している本人が自分自身を傾聴することを目的としていると、心理療法家のカール・ロジャーズは言っています
書籍の中でこう書いています
クライアントはカウンセラーが自分の感情に受容的に傾聴していることに気づくにつれてクライアント
少しづつ自分自身に耳を傾けるようになっていく
いつも否認し抑圧してきた感情に耳を傾けられるようになる
傾聴って難しいですね、勉強する都度その難しさを痛感します
大洋パッキング(株)
2024年6月面接会参加事業所
【募集内容】
職種 | 人数 |
---|---|
・生産部管理業務(課長職) | 1名 |
・生産管理業務(課長職) | 1名 |
・総務・経理業務 | 1名 |
・製造工 | 1名 |
・生産技術 | 1名 |
【会社の特徴】
信和をモット―に堅実さを旨とした働き易い工場です。
【製品情報】
・USP-6 医薬プラント用、FDA 食品機械用のシールパッキング&ダイアフラム
・ディスクブレーキ用ダストブーツ&ピンブーツ、環境インフラ用の複合ゴム製品
・フッ素樹脂の粉体圧縮成型品、メカニカルシール機能部品、プレート式熱交換機器部品など配合設計から製品開発・販売まで
【求める人材】
必要な能力、経験 | この仕事に向いている人 |
---|---|
・パソコン(エクセル、ワード)が使用出来る事 ・各職種の経験者(資格取得者)は優遇します | ・ものづくりが好きな人 ・困難に直面しても投げ出すことなく、継続的に努力できる 忍耐力のある方 ・将来は管理職を目指している方 |
【働く環境・雇用環境】
賃金等 | 労働環境 | 研修等 | その他 |
---|---|---|---|
・昇給あり ・賞与あり | ・細かい作業がある ・体力が必要な仕事 | ・資格取得に対する支援充実 | ・制服貸与あり ・屋外喫煙場所あり |
6月12日美祢就職面接会
美祢警備保障(株)
2040年の「働く」を考えるプロジェクト
2040年の「働く」に関するプロジェクトは、キャリアカウンセリング協会の主催で行われ、最近第3回の研究会が開催されレポートが届きました。
有識者の発表では、日本マイクロソフト株式会社からは「生成AIと人間の仕事について」、経済産業省からは「人材政策をめぐる最近の情勢について」というテーマで話が行われたようです。
有識者の発表から、「人的資本経営」に関する記述を取り上げてみたいと思います
「人的資本経営」について、本資料では下記の記述があります
人材は使えばなくなる「資源」ではなく、適切な環境を整備、提供するかどうかで、その価値が伸び縮みする「資本」である。だからこそ「人的資本」への投資、そしてその効果を最大化することが重要だ。これは、人事部門に閉じる話ではなく、企業価値創造のため、「経営」というもっと大きな視点で取り組まれるべきものである。
では働く人はどうでしょうか?自分の成長を会社に任せきりで良いのでしょうか?
チームの多様性とメンバーの主体性・自律性が重視される時代に。
「ローイング」ではなく「ラフティング」という考え方が今後のリーダーシップに求められると言われています。
これは、単なる指揮命令型の指導ではなく、チーム全体が協力し合って進むイメージです。主体性、自律性、学び直しやキャリア形成、そして自己理解を深めるためには、対話を通じてこれらの要素を育む必要があると思います
高度経済成長期:ローイング(ボート) |
➢ 全員がまっすぐ前に突き進むことが求められた時代 ➢ 部門の上長が設定した正解に基づき、画一的な行動を促すのがリーダーの役割であった→ 今ではむしろ弊害に ※見通しの良さ ※画一性の重視 ※受動性と依存 |
現代:ラフティング |
➢ 刻々と変化する状況に即して方向性をその都度 見出して進むことが求められる ➢ メンバーの個々の能力を最大限引き出すことがリーダーの役割 ※方向の複雑さ ※多様性の重視 ※主体性と自立 |