スキマバイト
美祢就職相談室の相談者の中には、「〇〇で働いているが、安定した職に就きたい」との相談がよく寄せられます。話を詳しく聞いてみると、スマホアプリを通じて仕事を選んでいる、いわゆるギグワーカーであるケースが多いです。自分が雇用されていると誤解している場合もあり、昨今の「闇バイト」問題なども含め、これらの状況を整理してみたいと思います
ギグワーカーは、スマホアプリに自分の情報を登録するだけで仕事を見つけ、働くことができます。メリットとしては、空いている時間(いわゆるスキマ時間)に手軽に仕事ができる点です。また、賃金も即日支払われますが、支払いは働いた会社からではなく、仲介したスマホアプリの運営会社から行われます。
上の図でも示されているように、ギグワークには雇用関係がないため、労働法の適用がなく、労働者保護も十分ではありません。スキマバイトの仕組みは、職業紹介の「日々雇用」として分類されます。単発契約の場合でも、スポットワークや日々紹介は就業先の会社が雇用主となり、日雇い派遣では派遣会社が雇用主となりますが、ギグワークだけは、働き先の雇用主が明確でない状況になります。
この地域でよく聞くスマホ登録アプリには、「タイミー」や「ココナラ」などがあります。メリットとデメリットをしっかり理解し、自分に合った働き方を選んでいきましょう。