心の病
日本生産性本部が「心の病」が最も多い年齢層:10-20代が前回(2023年)に続き最多。と発表しました
これは、日本生産性本部が企業アンケートをとり集計した結果を発表したものです
美祢就職相談室にも、メンタル不全に関する相談が近年とても多く寄せられています。
発達障害が背景にあり、その二次障害としてメンタル不調を抱えている方もいらっしゃいます。
また、病院で診断を受け服薬中の方、会社を退職したことで症状が落ち着き、現在は服薬をやめて生活されている方も見受けられます。
では、なぜ若い世代でメンタル不全が増えているのでしょうか。
もちろん、「これが原因です」と一つに絞って言い切ることはできません。
しかし、相談を受ける中で いくつかの要因が想定されます。
想定される背景
- 社会のつながりの希薄化
家庭・地域・職場など、人と人との距離が取りにくくなり、悩みを共有しにくい環境が増えています。 - 新型コロナウイルスによるコミュニケーション断絶
学生時代や新入社員として大切な対面コミュニケーションの機会が失われ、人間関係の築き方が難しくなった世代でもあります。 - DX・AIの進展によるスピード社会化
変化が速く、「ついていかなければならない」というプレッシャーが強まっています。
その結果、心が休まる時間が取りにくくなっているのかもしれません。
メンタル不全は決して珍しいものではなく、誰にでも起こりうるものです。
そして大切なのは、無理のないペースで心身が回復したあと、もう一度社会とつながる機会を持つことだと感じています。
一人で抱え込む必要はありません。
自分を責めず、まずは身近な人に気持ちを打ち明けてみてはいかがでしょうか。
家族でも、仕事関係の方でも、友人でも、誰でも構いません。
そして、相談を受ける側も、難しいアドバイスをする必要はありません。
評論家にならなくていいのです。
相手が話したいことをそのまま受け止める――
それだけで、相談した人にとっては大きな支えになります。
誰かに話し、誰かが受け止める。
その小さな一歩が、回復への大切なきっかけになると思います。