2040年の「働く」を考えるプロジェクト
2040年の「働く」に関するプロジェクトは、キャリアカウンセリング協会の主催で行われ、最近第3回の研究会が開催されレポートが届きました。
有識者の発表では、日本マイクロソフト株式会社からは「生成AIと人間の仕事について」、経済産業省からは「人材政策をめぐる最近の情勢について」というテーマで話が行われたようです。
有識者の発表から、「人的資本経営」に関する記述を取り上げてみたいと思います
「人的資本経営」について、本資料では下記の記述があります
人材は使えばなくなる「資源」ではなく、適切な環境を整備、提供するかどうかで、その価値が伸び縮みする「資本」である。だからこそ「人的資本」への投資、そしてその効果を最大化することが重要だ。これは、人事部門に閉じる話ではなく、企業価値創造のため、「経営」というもっと大きな視点で取り組まれるべきものである。
では働く人はどうでしょうか?自分の成長を会社に任せきりで良いのでしょうか?
チームの多様性とメンバーの主体性・自律性が重視される時代に。
「ローイング」ではなく「ラフティング」という考え方が今後のリーダーシップに求められると言われています。
これは、単なる指揮命令型の指導ではなく、チーム全体が協力し合って進むイメージです。主体性、自律性、学び直しやキャリア形成、そして自己理解を深めるためには、対話を通じてこれらの要素を育む必要があると思います
高度経済成長期:ローイング(ボート) |
➢ 全員がまっすぐ前に突き進むことが求められた時代 ➢ 部門の上長が設定した正解に基づき、画一的な行動を促すのがリーダーの役割であった→ 今ではむしろ弊害に ※見通しの良さ ※画一性の重視 ※受動性と依存 |
現代:ラフティング |
➢ 刻々と変化する状況に即して方向性をその都度 見出して進むことが求められる ➢ メンバーの個々の能力を最大限引き出すことがリーダーの役割 ※方向の複雑さ ※多様性の重視 ※主体性と自立 |