AI時代の働き方と学び直し
~人間に求められる役割とは~
今年最後の勉強会に参加しました。テーマは「AI時代の働き方と学び直し」、今年はオープンAIが特に普及した年ではなかったでしょうか。
AIの専門家とコミュニケーションの専門家の二人の講師がいて、とても学び深いものでした。このセミナーで学んだことを共有してみたいと思います。
AI時代の働き方と学び直しは、2006年に経済産業省が提唱した社会人基礎力の重要性を大学の学びに取り入れることで象徴されています。専門知識の取得だけでは解決できない現代の課題に対処し、働く個人が必要なスキルと知識を身につける必要性が出てきたからです。
産業界においても、ネットで検索すると答えの出る時代においては、専門知識だけでなく、柔軟性や問題解決能力などの社会人基礎力が重要視されています。しかしながら、指示待ちコミュニケーションの不足も課題とされ、円滑なチームワークや効果的なコミュニケーションが求められています。また、トラブルが起きるとひきこもるといった課題も存在し、これに対処するためには、コミュニケーションスキルの向上やメンタルヘルスのサポートが必要です。
超高齢化社会の到来に伴い、社会人基礎力の重要性が一段と増し、生涯学び続ける必要性が強調されています。このコンセプトは、リカレント教育を通じて、個々のキャリアの発展と社会全体の持続的な発展を促進します。
パソコンで例えれば、1階のハードウェアが人であり、2階のOSが社会人基礎力であり、3階のアプリケーションソフトが知識・スキルであり、AIであると考えることができます。このような階層的な考え方をもとに、個人が持つ基礎力と専門性、そしてAIを組み合わせて効果的に活用することが、今後の働き方において重要となるでしょう。
私たちキャリアコンサルタントは「五感」が大切だと言われています。非言語の情報をいかに聞き取るか、これはAIでは出来ないそうです。社会人基礎力はマインド(人間力)です。人間力の見える化が求められるところですが、これは点数で表すのが困難で成果が見えにくいと言われます。ただ、今のようにAIの普及や検索すると何でも出てくる時代に不可欠な力だと、このセミナーを通して改めて思いました。